歯医者で歯を白くすることを一般的にホワイトニングと言います。
一言でホワイトニングと言っても、たくさんの種類があり、患者さんそれぞれのお口に合わせたホワイトニングをしなければいけません。
歯科医院でできるホワイトニングの種類をまとめていますので、自分にあった治療法を選んでもらえたらと思います。
歯科から見るホワイトニングとは
患者さんのイメージにあるホワイトニングは、歯自体がパッと真っ白になる漂白のイメージと思います。
しかし、歯科におけるホワイトニングとは以下のようなものも指します。
- PMTC (歯医者で機械を使って歯の表面の汚れを物理的に落とす方法)
- コーティング (歯にマニキュアなどで上から色を塗る)
- カバーリング (歯の表面に理想の色のベニアを貼りつける、もしくは被せる)
- ブリーチング (漂白)
歯を白くする方法はこんなにあるんだ!(私も思った。)
①のPMTCは保険適応で一般の歯科医院で施術可能です。
②から④は自費診療となります。
たくさんある中から自分にあうホワイトニングを見つけることが大切です!
目次
保険適応のホワイトニング
PMTCとは、歯科医師や歯科衛生士が行う歯の表面の汚れをとる処置です。
歯垢や着色(ステイン)汚れを専用の機械やペーストなどを使ってとりのぞきます。
歯を白くしたい!という理由だけなら、保険診療にはできません。(病気の治療ではないため)
しかしタバコのヤニや、コーヒー・お茶渋などは、歯垢や歯石がその上にくっついて虫歯や歯周病の原因にもなります。
相談してもらえたら保険の範囲で取ってもらえるはずです。
ひとつ注意なのですが、PMTCでだいたいの汚れは取れるのですが、完璧にとりのぞくのは不可能です。
歯にはたくさん溝や穴、亀裂などがあり、器具のブラシなどが届かない事が多いからです。
かといって、着色汚れが気になる患者さんにPMTCを行えば、ほとんどの方が満足して帰ってくれます。
着色汚れが気になる方は、先に歯科医院でのステイン除去を相談されてもいいかもしれません。

自費診療のホワイトニング
私は実際に見たことはないのですが、歯にマニキュアを塗って歯を白くする方法もあるそうです。
メリットとしては、早く白さを手に入れることができること。
そして、歯を傷つけないことでしょうか。
デメリットとしては、自分で爪に塗ったことのある方なら分かるかと思うのですが、上手く塗れな買った場合は少し見た目が悪く、塗ったマニキュアに余計に着色がつきやすいそうです。
食事もするし、傷が入ったらボロボロになりそうですよね。
歯の表面にマニキュアを塗るだけで歯自体には傷はつかないので、「大事な写真撮影前日なのに何も準備できていない!」って人にはいいでしょう。
一般歯科でマニキュアはあまり聞かないので、興味のある方はホワイトニングを専門にしている医院に聞いてみるか、自分でネットなどで買ってみてもいいでしょう。

仕上がりがめっちゃ気になる。
歯の表面にベニアと呼ばれる板を貼りつける。または、理想の色のかぶせを入れることです。
芸能人をテレビで見ていると分かりやすいです。
不自然な歯の白さと矯正をしていないのに歯並びが変わっている人も見ます。
例えば、フットボールアワーの後藤さん。歯並びと色が一気に変わった。
あとはナイナイの矢部さんのかぶせの不適がすごく気になる。
日本の芸能人はかぶせによるホワイトニング率高めですね。
カバーリングのメリットは下の通りです。
- タバコやコーヒーなどを摂取してもそこまで着色がつかない
- むし歯の治療経験が多い人には最適
- 見た目上、歯並びを良くすることもできる(ベニアの場合)
デメリットとしては、歯を削らないといけません。
ベニアは歯の表だけ削るのですが、抵抗がある人はやめましょう。
今までむし歯の治療経験が少ない人には、もったいないかと思います。
元々むし歯の治療をたくさんしていて、タバコやコーヒーなど嗜好品を制限されたくない人にお勧めです。
自費診療で、審美歯科専門の医院でもしてくれますが、何年も歯医者に通っていなかった人は一般の歯医者さんに行って相談してください。
虫歯や歯周病になっている可能性があるからです。
普通の歯医者に行く理由は、むし歯の治療や歯周病の治療をきっちりとしてもらえるから。
家と一緒で、基礎を丁寧に整えないと、上にどんな立派なものを作ったって壊れますよね。
審美歯科と名乗っている歯医者さんは、虫歯や歯周病の治療は専門ではありません。
だから私は一般歯科に行くのが無難と思います。
定期的に歯医者に通っていて特に目立った症状もない方は、審美歯科と呼ばれる医院に行かれてもいいかと思います。
ブリーチング(以下からホワイトニング)は、主に過酸化水素という薬品を使って歯自体の色を白くすることです。
歯に薬を塗って漂白するので、溝や穴などにも浸透・分解し、機械や歯ブラシで取れなかった汚れも取ってくれます。
少し刺激の強い薬品です。
比較的若い方や、歯にトラブルがない方には良い方法かと思います。
もともと知覚過敏でしみやすかったり、歯がすり減っていたり亀裂が入っている人にはあまりお勧めできないと個人的には思います。

タバコやコーヒーなど色の濃いものは控えないと、また色が戻ってしまいます。
なかなか嗜好品はやめれない。
歯についた汚れだけ取れたらいい!
こんな人は歯科医院でPMTCをしてもらうか、ご自身でタバコのヤニや着色汚れを落としてくれるはみがき剤を使われても良いかと思います。
歯科衛生士が選ぶ!コーヒーのステイン落とすおすすめの歯磨き粉
まとめ
歯医者で歯を白くする方法にはいろいろな種類がありました。
保険でも歯を白くすることは可能です。
それぞれにメリットデメリットがあったのも知っていただけたと思います。
コーティングのマニキュアだけは、私の中では審美性を考えるとイマイチなのですが、他はどれでもアリだと思います!
歯を白くしたい。と思っている方は、ぜひ歯医者さんで相談してみてくださいね!!