歯科衛生士の中で企業への就職を憧れている人はいると思います。
数多くの個人の歯科医院で働くことが多い歯科衛生士は、企業のイメージとして、
- 社会保険がしっかりしている。
- 有給休暇が消化できる。
- 勤務時間が今より減る。
- ボーナスが多い。
- 福利厚生がしっかりしている。
他にもあると思いますがこんなものでしょうか。
結論を言うと、就職できる人はできる。でも、そんなに甘くないです。
私が以前、歯科衛生士の資格だけあれば応募可能な企業様に直接伺った話があるので、参考にして貰えばと思います。
目次
企業への就職は甘くない。
お話を伺うと、一番初めにこの言葉をいただきました。
例えば、求人サイトから応募の後、面接予定日を決めるメールのやりとりで、
挨拶もなく名前も名乗らず、日時だけ書かれたメールを送られたことがあるそうです。
一般的な就職活動や転職活動は、何度も段階を踏んで就職が内定するものです。
しかし私たち歯科衛生士は少し特殊です。
働きたいと思った歯科医院を見つけたら、歯科衛生士免許と履歴書だけ持って行き、顔合わせとちょっと世間話をしたら内定ですよね。
歯科衛生士学校でも、面接の練習などは一切しませんでした。
そのため基本的なことができていない衛生士もたくさんいるようです。
転職活動やメールのマナーは、ネットで探せばたくさん出てくるので、基本をしっかりしてほしいと言われました。
これは私が歯科衛生士時代に他の仕事もしてみたくて、営業の会社に面接にいった時にも言われました。
というか、テストがあったんですよね。
企業理念やどのような商品を扱っているのか、ホームページを見たら分かることなのですが、それをきっちり覚えないといけなかったようです。
結局、「あなたは歯科衛生士の資格があるのだから、その資格を生かしてください。」と帰らされてしまいました。
今思えば、あちらの時間を割いて面接に行ってしまった自分を恥じています。
もし、企業で仕事をしたければ確実にホームページに書かれている企業理念や社長、部長、面接担当者の名前は確実に暗記をしてください。
そして当たり前のことですが、なぜこの会社で働きたいのか、会社が自分を雇用したときにどのようなメリットがあるのか説明できるようになってくださいね。
歯科医院の転職とは全く違いますよ。
産休育休の取得は可能だが、当たり前のように考えない。
歯科医院で勤務をしていて、育休を取得して続ける人は多くはない思います。
それが歯科衛生士不足と言われる理由なのだと思いますが。

ただでさえ、最低限の人数で仕事をしているのに、育児休暇で休むのは気が引ける人も多いのでしょう。
会社に入れば当然のように産休と育休が取れるイメージだし、国も取得するように促しているのですが、正直に言うとそこまで平気な顔で休んで欲しくないそうです。
(当然、育休や産休をとることはできますよ。)
歯科医院の仕事と一緒で、結局休んだ人の代わりに他の人の仕事量が増えるわけです。
企業といえど、その辺りの理解も必要です。
中小企業が長く生き残るのはそれなりの苦労が必要で、安泰というわけではない。
専門学校しか行っていない歯科衛生士は、大手の会社員になることはなかなかできません。
派遣社員なら可能でしょうが。
歯科衛生士の資格しか持っていないのなら、働ける会社といえば高卒可のところしかありません。
中小企業は生き残るための努力が絶えません。
歯科衛生士も勉強を続けないといけませんが、企業で働くからには、さらに勉強が必要でしょう。
それをする覚悟があるのか。自分に聞いてみてください。
まとめ
厳しい言葉を並べましたが、これが私が実際に聞いたことの事実です。
これが難しいのであれば、歯科医院で働くことを続けた方がいいと思うし、
「できる!!!!」と言うのであれば、ぜひチャレンジしてほしいです。

少しでもあなたの参考になればと思います。