
はい。
絵を書いたり漫画を描くことにハマっている歯科衛生士のかすみ。
最近はワンオペ育児に家事に仕事で、軽いノイローゼ気味でした。
生理前もしんどい。
ほんと生きるって大変。
さて。
今回は、超高齢社会における歯科衛生士の仕事のやりがいについてまじめに話をしよう。
今後歯科衛生士は、高齢者を相手にする仕事と言ってもいい。
これから歯科衛生士を目指す人や、子どもさんに歯科衛生士を薦めてみようかな〜なんて思っている親御さんに読んでほしい内容になっております。
目次
超高齢社会とは
現在、日本は超高齢社会。
そう、スーパー高齢社会。
超高齢社会とは、65歳以上の人口が全体の21%以上になることだそう。
4人に1人は高齢者ということだ。
そして、2060年には40%が高齢者になると言われる日本。
右も左もお年寄りだらけの国になるんやな。
超高齢社会の次はウルトラ高齢社会、もしくはアルティメット高齢社会だ。
高齢者の割合が増えている理由として、出生率が下がっていることもあるが、人間の寿命が医療の進歩によりじわじわ延びていることも要因として考えられる。
少し前なら90ぐらいまで生きている人がいれば「すごい!!!」なんて思ったものだが、歯科衛生士として働いていると80代でチャキチャキ動き回っている人なんてたくさんいるし、90代なんてあまり珍しくもない。
人生100年時代は本当だ。
しかし、医療の進歩は進むが体の老化は止められない。
超高齢社会における歯科衛生士の仕事
この仕事を12年間続けていて、患者さんを見ていて感じるのが、今までできていたことができなくなっている。
例えば、歯磨き。
定期的に来院している患者さんが、今までははみがきで上手く歯垢を取り除くことができていたはずなのに、年齢を重ねるごとに清掃状態が悪くなっていくのが確認できる。
高齢者に歯磨きの指導をしても、手先の細かい動きが難しくなってきたり、目も見えにくくなるのか、改善があまり見られない。
耳も聞こえにくいし、話を聞いているのかすら分からない人もいる。
そのくせ自分の喋りたいことばかり話し出す。
もう会話にならない。
言葉にできない。
こんなことを言うと高齢者の患者さんをバカにしていると非難されるかもしれないが、仕事をしている側からすればこれが本心である。
当然わたしは歯科衛生士として、年配の方の唯一の楽しみであるという食事を満足がいくようにしてもらいたい。
健康で過ごしてほしいという気持ちもあり、使命感もある。
わたしの祖母は、総入れ歯だった。
彼女は総入れ歯が歯医者で調整してもらっても合わなかったらしく、食事も美味しくないと言っていた。
わたしは祖母の食事を取る姿をあまり見たことがない。
私たち歯科衛生士の仕事の目標は、健康寿命を上げて、QOL(生活の質)の向上だと思う。
患者さん自身がうまく掃除できずに歯垢が溜まりやすいところを、器具や歯ブラシを使って掃除する口腔ケアは歯科衛生士にとって大切な仕事だ。
歯科医師や看護師、その他の職業の人もするが、口腔ケアは歯科衛生士の仕事のメインと言ってもいい。
テクニックも必要で、スピードも大事。
むせやすい、口を長時間開けれない、口呼吸で水を溜めれない高齢者。
丁寧に細かいところまで付着物を取ることも大事だが、そんなにゆっくりもしていられない。
素早く歯垢歯石を除去することが課題だ。
歯周病菌は全身疾患と関係性が高く、心臓や脳などへ血管を通っていくことも論文などで証明されている。
我々は口の中だけでなく、体全体の病気のことも考えなければいけない。
高齢者の患者さんを相手にする仕事で歯科衛生士が1番大切にするべきこと。
それは、コミュニケーションだろう。
高齢になると少しずつ家から出なくなり、人との会話も減る。
口腔機能の低下は、口が乾く、舌や唇がピリピリする。
飲み込みにくい。むせやすい。などの症状も招く。
実際に臨床で働いていると、このような相談は頻繁にされる。
人と会うことが少なくなったコロナ禍で、会話をするということは重要なことである。
わたしは患者さんとの会話も大事な仕事だと思う。
そして笑顔を忘れずに。
歯科衛生士の役割はそれが1番大きい気がする。
超高齢社会での歯科衛生士の仕事のやりがい
高齢者にとって口腔ケアはとても大切な仕事だ。
虫歯予防や歯周病予防の口腔ケアは、歯の喪失を防ぐために重要。
入れ歯と自分の歯で食べる食事のおいしさは絶対に違う。
患者さんのQOLを上げることは、歯科衛生士のやりがいであり使命だ。
患者さんとの会話も歯科医師と比べて多いため、関係性を築きやすい。
「歯の掃除が気持ちよかった。」
「自分では取りきれないところを取ってくれてスッキリした。」
「ありがとう。」
そんな言葉をよく伝えてくれる。
わたしが歯科衛生士の仕事をしていて1番嬉しい時だ。
日本は今、超高齢社会を突き進んでいる。
歯科衛生士は、このお年寄りにあふれた世界になくてはならない仕事。
ちょっとイラっとすることもあるが、わたしはこの仕事がまあまあ好きだ。