歯の表面についた着色汚れをとっても、本来の歯の色は白くはなりません。
歯自体に問題がないのであれば、ホワイトニング(歯の漂白)は何歳になってもアリだと思います。
歯が白くなるだけで好印象になることは間違いないです。
いざインターネットで調べてみると、たくさんのクリニックが出てきてどこを選べばいいのか悩みますね。
値段が安いところ。そこそこの値段がするところ。
書いていることはほとんど同じ。
ほんとどれがいいんだ??
そこで歯科衛生士の私がもし自分で行くならと考えたホワイトニング専門の歯医者選びのポイントをお伝えします。
私がクリニックでオフィスホワイトニングをしてもらうのであれば、歯科医院はホワイトニングに特化した歯科医師か歯科衛生士がいる医院を絶対選びます。
その探し方もこの記事に書いていますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
目次
オフィスホワイトニングの歯医者の選び方

数十分から1時間程度の短い時間で、歯の白さが期待できる歯科医院でのホワイトニングです。
過酸化水素の濃度は23%から35%と高濃度のホワイトニング薬剤を使用する医院が多く、歯科医師や歯科衛生士など資格を持ったものが処置します。
- 高濃度の過酸化水素ホワイトニング剤を使用し、1回の処置で効果が出やすい
- 過酸化水素の消毒作用により歯に付着している虫歯菌などの殺菌ができる
- 結婚式や大事な写真の前日など、急いで歯を白くできる
- 部分的に白くしたいなど、細かい希望がききやすい
- 高濃度の過酸化水素は、反応熱が出たり痛みを感じやすい。
- 歯茎への保護や、ホワイトニング薬剤を塗る者の技術の差が出る。(痛みの可能性と色ムラ)
- 早く白くなるが、後戻りも早い(ホームホワイトニングと比較)
- 自費診療のため金額の差が大きい。
- 怪しいホワイトニング専門医院や会社も多い。
歯を白くする過酸化水素に興味がある方は下のリンクからご覧ください。
歯を白くする!ホワイトニングに使う過酸化水素について徹底解説!

オフィスホワイトニングはホワイトニング専門の医院がいいんだけどどこがいいのかな
1回3000円とか書いてるクリニックもあるし、数万円以上する医院もある・・・。
これじゃあ、患者さんも悩みますよね。(この中に、ぜったい詐欺医院ある。)→こら。
そこで歯科衛生士の私からの提案ですが、一般社団法人日本歯科審美学会というものがあります。
日本歯科審美学会にはホワイトニングコーディネーターと呼ばれる歯科衛生士専門のホワイトニングに関する試験があります。
ホワイトニングコーディネーターと名乗るには2つ条件があるようです。
①歯科衛生士であること
②日本歯科審美学会に加入していること
歯科衛生士にも得意な分野があり、私のようなふつうの歯科衛生士よりホワイトニングコーディネーターの方が確実に技術と知識を兼ね備えて安心です。
審美歯科学会の認定医や認定士(歯科技工士や歯科衛生士)もホームページから検索できるので、お近くにその医院があれば安心してホワイトニングの施術を受けられるのではないでしょうか。
一般社団法人日本歯科審美学会
ホームホワイトニングの歯医者の選び方

ホームホワイトニングは、低濃度の過酸化水素の入ったホワイトニング剤をマウスピースにつけて自分で行うものです。
過酸化水素、または過酸化尿素と呼ばれるホワイトニング薬剤を使用します。
(過酸化尿素は唾液と体温で分解されると、過酸化水素と尿素に分解されて効果が発揮されます。)

尿素って何!?と思うかもしれませんが、保湿クリームなどにも使われる安心なものです。
アルカリ性の過酸化水素の危険性を下げるために安定剤として入っています。
6%以上の過酸化水素は劇物のため、一般人は購入できません。
10%の過酸化尿素と書かれたものは、過酸化水素が3〜3.5%で、尿素が7%近く入っています。
低濃度のため歯を白くするのに回数と時間もかかりますが、毎日浸透させるので理想の白さにゆっくり近づけることが可能です。
ホームホワイトニングのメリット
- 刺激や痛みが少ない
- 自分の好きなタイミングでできる
- 少しずつ理想の色に近づける事ができる
- 過酸化水素の消毒作用で歯に付着している虫歯菌などの殺菌ができる
- 比較的、オフィスホワイトニングより安価
ホームホワイトニングのデメリット
- 時間と日にちがかかる
- マウスピースを作らないといけない
- 低濃度でも歯茎や知覚過敏のような痛みが出る可能性もある
ホームホワイトニングは日数はかかるものの、毎日少しずつ低濃度の過酸化水素を浸透させるので、理想の色に近づけやすいのがいいところです。
簡単に家でできるので、手軽にかつ結果が出るホワイトニングです。
はじめにマウスピースは歯科医院で作ってもらってから、薬液を使います。

たまに自分で作るマウスピースが売ってるのを見ますが、適合が悪いのでやめてください。
自費診療のため、ホワイトニング剤と合わせて最初の金額が数万円かかりますが、その後継続する際にはホワイトニングの薬剤だけの値段になります。
継続のコストはホームホワイトニングよりは低いかと思います。

過去にホームホワイトニングの経験があり、今マウスピースがあったとしても、
歯並びは少しずつ変わるので1ヶ月以上つけていなければ歯科医師に相談してください。
オフィスホワイトニングと違い、ホームホワイトニングは患者さん自ら行うものです。
歯医者はどこでも良いでしょう。
歯科医師や衛生士によってはホワイトニングをあまり勧めたくない人もいるので、かかりつけの歯医者さんに相談し、嫌がるようならなぜ自分にホワイトニングを勧めないのか聞いてみてください。
ホワイトニングしないほうがいい人は、ホワイトニングをすると痛みや不具合が出る可能性が高いのかもしれないですし、様々なデメリットを考慮して勧めない歯医者も多いです。
今回の記事を読んで、ホームホワイトニングをやってみたい!と思われたのなら、
「ホワイトニングやってみたいんです!少々痛みが出たり、色が戻ることもわかっています!」
と伝えれば、嫌がる歯医者さんでもおそらくしてくれるはずです。笑
本格的に歯を白くしたいというのであれば、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを合わせたデュアルホワイトニングというものがありますので、それはオフィスホワイトニングを推している医院に行かれるといいかと思います。
まとめ
オフィスホワイトニングはクリニックで扱われる高濃度の過酸化水素で歯を漂白するもの。
ホームホワイトニングは低濃度の過酸化水素(過酸化尿素)で時間をかけ緩やかに歯を漂白するもの。
芸能人並みに歯をムラなく美しく白くするには、デュアルホワイトニングです。
オフィスホワイトニングであれば、私は間違いなくホワイトニング専門のクリニックを探します。
「いちどホワイトニングを体験してみたい。」というのであれば、ホームホワイトニングが良いでしょう。
お近くのかかりつけの歯医者さんに相談してみてください。
みなさんの少しでも役に立てば嬉しいです。