ポリリン酸ホワイトニングを調べた結果

たくさんのホワイトニングを扱っている歯科医院をみてみると、ポリリン酸ホワイトニングというものをよく見ます。


EXポリリン酸®︎分割ポリリン酸®︎と呼ばれるポリリン酸を使用しているそうです。

  • ポリリン酸ホワイトニングは、普通のオフィスホワイトニングより効果が高い
  • 過酸化水素濃度が低いので痛みや刺激が少なく歯に優しい
  • ポリリン酸の効果で、歯がコーティングされて着色がつきにくくなる

ほんまか・・・・?

性格が少しひねくれている私は、ポリリン酸について調べることにしました。



実際に調べると、ポリリン酸にはステイン除去沈着防止効果があり、漂白効果のある過酸化水素濃度が少ないため、歯に優しいホワイトニングと言えるようでした。

ポリリン酸ホワイトニングに効果がないと言われる理由は、過酸化水素の濃度が低いためかと思いますが、歯への刺激を考えるとポリリン酸ホワイトングを選択するのもありだと思います。




過酸化水素の刺激や漂白効果について知りたい方はこちらをどうぞ。

歯のホワイトニング(ブリーチング)はこの過酸化水素の働きによるものです。

ホワイトニングに使う過酸化水素について徹底解説!


私が、たくさんのクリニックのホームページを読んで感じた疑問点と、文献や論文を読んでまとめた私のポリリン酸ホワイトニングの説明もしています。



興味のある方はそのままお読みください。

注意!!

ここからはかなりマニアックで一般の方には難しいので、飛ばしてもらって構いません。


私が数日かけてリン酸の効果を調べたもので、ポリリン酸ホワイトニングに興味がある人が読んでください

下にも参考文献をまとめています。

とりあえずリン酸って何?

リン酸がたくさんくっついたポリリン酸。(ポリとは複合とかたくさんという意味らしいです)


その元になるリン酸について基礎知識。

  • 体を構成しているミネラルの一種。骨や歯を形成する。
  • 再生能力の維持
  • 多く摂取しすぎると、カルシウムの吸収を抑制する。(腎臓機能の低下につながる)
  • 食品添加物で使用され、パンやインスタントラーメンなどにも使われている。

大量に取り込まなければ、体に害はないものみたいです。

ポリリン酸の長さの違いによる効果

ポリリン酸には、長鎖・中鎖・短鎖のポリリン酸がありそれぞれ効能が違います。

ポリリン酸の長さの違いで効能が違うようです。

長鎖ポリリン酸(長いの)

  • 抗真菌活性効果(カビなどの菌に対抗する力)

中鎖ポリリン酸(中くらいの)

  • 組織再生促進効果
  • コラーゲン増産効果
  • 骨再生促進効果
  • 育毛効果

なんだか魅力的な言葉が並んでいますね。笑

短鎖ポリリン酸

  • 歯石や歯の汚れの沈着防止効果

これが入った歯磨き粉は歯周病予防として売られています。

歯科でのリン酸の応用

だんだん難しくなってきたので簡単にまとめます。

  • ポリリン酸ナトリウムは歯石沈着予防効果がある
  • ポリリン酸の鎖の長さによっては、ステイン沈着防止と除去効果がある

同じリン酸でも形状が違うと効果も違う。

ポリリン酸ナトリウムの歯の表面のステイン除去イメージ

メタリン酸ナトリウムは文献を読む限り、ステイン除去効果は確実かと思います。
ポリリン酸については、長さによってステイン除去効果のあるなしがあるようなので
市販薬では注意したいですね。

ポリリン酸ホワイトニングへの疑問点

私がなぜここまで調べたかというと、たくさんある審美歯科クリニックのホームページを見ていると、ポリリン酸ホワイトニングのメリットの書き方に疑問を感じたからです。

他のオフィスホワイトニングより効果がある?

ポリリン酸にステイン除去効果はありますが、過酸化水素濃度を下げたホワイトニング剤は、他のオフィスホワイトニングより効果は低いはずです。


なぜなら、過酸化水素の濃度が漂白効果と比例するから。


過酸化水素濃度が低いため、歯や歯肉へのダメージが少ないという点はあっていると思います。

ポリリン酸の効果で歯がコーティングされて強くなる?

コーティングという言い方があっているのかは分かりませんが、確かに文献を読むとステインの再付着防止と除去はできるようです。

ただ、それに加えて「歯の脱灰を防ぐ」とか「強くする」という表現はどうでしょうか?


文献を読むとポリリン酸が歯の表面のアパタイトに結合して、脱灰抑制効果があると書かれています。


しかし、唾液からもリン酸ナトリウムが出ていて日常的に再石灰化はしているものの、虫歯は発生するのだからその書き方はどうなの?と思います。

ポリリン酸ホワイトニングへの私の見解

  • ポリリン酸の作用により歯面のステイン除去が期待できる(漂白効果はなし)
  • 過酸化水素濃度が普通のオフィスホワイトニングより低いため、効果が出るまで回数がかかる
  • 歯自体が強くなるものは入っていない(モノフルオロリン酸ナトリウムと間違えているのか?)
  • ステインの再付着防止効果もある(すぐに食事できる)
  • 結果オフィスホワイトニングにしては刺激性が少なく、知覚過敏の人や時間に追われて忙しい人向けと考える。

誤った表現や過剰な効果の書き方をするクリニックはあまりお勧めできません。
下の記事に私が考えた歯医者選びのポイントをまとめています。

歯科衛生士がホワイトニングをするなら行きたい歯医者

まとめ

ポリリン酸には、タバコのヤニやコーヒーの色、お茶しぶなどを落として付着するのを防止する作用がありました。


ポリリン酸ホワイトニングとは、研磨によるステイン除去からのホワイトニングではなく、歯の汚れを浮かして落としながら濃度の低い過酸化水素で漂白することによって、歯へのダメージを減らしながら白くするのを目的とするのかと考えられます。


知覚過敏やホワイトニングによる刺激が怖い方には、選択肢としてアリでしょう!!


自然な白さを目指す人にはぜひお勧めできるホワイトニングかと思われます!


下に参考文献や論文をまとめているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。



ここまで調べてポリリン酸にはステインの除去と再付着防止効果がわかりました。



次回は、ポリリン酸ともうひとつのメタリン酸が入った歯磨剤をご紹介します。


コーヒーの着色などが気になる方、必見です。↓

コーヒーのステイン落とすおすすめの歯磨き粉

ステイン除去および沈着防止に最適な長さのポリリン酸の論文

ステイン除去および沈着防止に最適な鎖長の無機ポリリン酸による脱灰抑制効果
https://www.jstage.jst.go.jp/article/shikahozon/64/2/64_107/_article/-char/ja/

ポリリン酸ナトリウムの歯石沈着予防の文献

ポリリン酸ナトリウム、トラネキサム酸、フッ化ナトリウム配合歯磨剤の歯石予防及び歯肉炎予防効果に関する研究

https://www.jstage.jst.go.jp/article/perio1968/33/3/33_3_678/_pdf

ポリリン酸含有漂白剤の効果の文献

ポリリン酸含有歯科用漂白剤:—漂白・着色抑制・脱灰抑制—
https://www.jstage.jst.go.jp/article/shikahozon/59/2/59_197/_article/-char/ja/

※こちらは本文が英語のため要約されたものしか読めていません。


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