歯科衛生士の私が、体験し目にしてきた「歯科のあるある」をまとめました。
共感していただけるところや、失礼な!と思う箇所もあるかもしれませんが、一個人の感想なので悪しからず。
一般の方は、「こんなこともあるんだ。」と思ってもらえたら幸いです。
目次
学生時代に歯関連のグッズを集めがち
学生時代、歯のグッズを集めている同級生が多かったです。
あんなに集めていたのに、12年も経った今、見慣れすぎて何も思わなくなりました。
家族に歯磨き指導しても全く聞いていない
歯科の勉強を進めていると、家族の歯も気になってきます。
学習の成果を発表するために歯間ブラシやフロス、歯磨き指導をしてもあまり効果がありませんでした。
花粉の時期、マスクの中では鼻の穴にロールワッテかティッシュが刺さっている
花粉が大量に飛ぶ季節。
かわいい顔してマスクの中、鼻の穴に綿やティッシュが刺さっています。
ちなみに、私も刺さっています。
鼻に入れるのを忘れると、マスクの中に鼻水を溜めながら診療しています。
治療中、寝ている人に指を噛まれる
お疲れなのか、無呼吸症候群かわからないですが、治療中眠る人がいます。
少しずつ閉じてきて噛まれるので、こっちは必死に下顎の歯を押さえ込みながら治療しています。
逆に、虫歯の治療で削られてようが、水が口の中に溜まろうが、歯石をガリガリ取られようが、しっかり口を開けながら寝ている強者もいました。
口の中に水が溜まってガラガラガラガラと音出されるのイヤ
少しの水でガラガラされると困ります。
おそらく患者さんはたくさん水が喉に溜まっているように感じるのでしょうが、喉の奥に少しだけ水があってもこちらは吸い込めません。
バキュームで吸える範囲では吸いますが、鼻でゆっくり息して貰えばそこまで問題ないはずです。
連絡なしに予約時間の遅刻はイラっとする
予約制の医院で、遅刻をされると困ります。
歯科は他の病院とは違い、ひとりの患者さんの治療に時間がかかるものが多いです。
虫歯の治療や歯石取りにしても、15分から30分、長くて1時間以上かかるものまで。
自分が丁寧な治療を望むのであれば、他の患者さんに迷惑をかけないよう、遅れるようであれば連絡するようにしてください。
口をゆすぐ時、激しく出されるとかなりイラッとする
新型コロナウイルスのこともあり、さらに感染予防対策に神経を使っているのですが、口をゆすぐ時にすごい勢いで吐き出す人がいます。
「飛沫感染って知ってる?
絶対こっちにかかってるじゃん!」
って思います。
おかげで、壁や床まで拭くことに。(チェア周りは毎回拭いています)
水を吐き出すときはゆっくりでお願いします。

補綴の調整のアシスタント時は、無心か妄想に浸っている
アシスタントで少し気が抜ける調整の時間。
入れ歯の調整は時間がかかるほうなので、その時のアシスタントの頭の中は無心か、治療と全く関係ない恋愛や趣味やごはんのことを考えていることがあります。
ミーティング時のお葬式感
毎日元気に仕事をしている歯科のスタッフですが、ミーティング時は暗いです。
特に朝のミーティングはお葬式のようなテンションの女性スタッフたち。
人数の多い医院は申し送りなど大事なことだと思いますが、あのテンションはみているだけで笑えます。
歯科衛生士性格きつい人多い
歯科衛生士は性格がキツい人が多いです。(仕事において)
学生時代は勉強や実習をし、研修中もプロとしての自覚を叩き込まれるからかもしれません。
ベテラン衛生士は尚更厳しいでしょう。
もちろん全ては医院のため、患者さんのためです。
一緒に働いていて辛いと感じることもあるでしょうが、自分が成長できている時です。
が、あまりに相性が悪ければ転職しましょう。
歯科衛生士うざい
歯科助手さんに思われているようです。
私たちは国家資格を持って患者さんに接することができるだけで、仕事は歯科助手さんも頑張って働いています。
むしろ雑用などもやってくれていてありがたいです。
患者さんに対しても、別に偉くないので、丁寧な対応を心がけたいですね。

派閥ができやすい
女性社会の歯科衛生士や歯科助手たちは大奥化しています。
この派閥がストレスで辞める衛生士も多いです。
先輩衛生士が後輩への扱いが悪かったり、先生に媚を売る姿もみられます。
お局歯科助手が新卒衛生士をこき使うことも。(教育期間は仕方ありませんが。)
先生の性格が難ありだとスタッフの仲が良い
歯医者の先生は変わっている人が多いと聞きますが、この業界に長くいると普通です。
歯科業界で長く働いている時点で少し変わり者になっていくのかもしれません。
その中でも、癖が強かったり、難ありな先生のもとで働くスタッフは、協力関係を築くのであまり揉めることはないかと思います。
休憩時間や休日にスタッフ同士で文句を言い合い発散しています。
歯科の女が好きなタイプは歯並びが綺麗で清潔な人だが、結婚となると案外関係ない
理想の男性は清潔感のある、虫歯一本ない歯並びが綺麗な方が第一条件でしょう。
清潔不潔を徹底して教育されたものなのでしょうがないかと思います。
しかし、私が見てきた経験だと、結婚となると違うようです。
歯科衛生士は気がきつい人が多いからか、優しそうな穏やかなパートナーが多い気がします。
歯並びや見た目は関係ないようです。
人の歯並びやプラークの付着具合、被せの種類を一瞬で見抜く
私たちは口のエキスパート。
歯並びから被せ物の種類、歯垢や歯石のチェックを初対面の人でも誰にでもします。
目が行ってしまうのは職業病ですね。
女の歯科医師動き早すぎ
女性の歯科医師もたくさんいますが、男性の歯科医師に比べ、せかせかしている印象です。
おそらく1.25~1.5倍速で動いています。
アシスタントの時は、神経を研ぎ澄まして診療につきます。
弱小医院はスタッフが多く、仲の良さそうな求人写真に胡散臭さを感じる
いつ潰れてもおかしくないような弱小医院では、求人サイトに載っているリア充仲良し写真は撮れません。
うちの医院の先生含め、スタッフみんなひねくれているので、
「あんだけ人数がおって仲がいいのはおかしい。」
「みんなでジャンプしている写真は胡散臭い。」
と、弱小医院は思っています。
見た目にお金かけていない小さい医院は、案外技術のある先生がいる
外観が綺麗な歯医者に行きたくなると思うのですが、家の近くに小さい歯科医院があるのならそこに行くのもお勧めします。
見た目がしょぼくて内装少し古くても、技術や経験豊富な先生が隠れているからです。

これ歯医者選びのひとつのポイント
当然ながら、経験、知識、技術は先生によって様々。
絶対にしょぼい見た目の医院が当たりとは限りませんが、わざわざ遠くの綺麗な歯科医院に行くのなら、近くの医院で見てもらいましょう。
時間がかかる割に保険診療の点数が低い処置が多い
処置の内容や病状は人それぞれ。
歯石取りで言うと、綺麗に清掃されていて少しの歯石を取るのと、ガッツリこべりついた歯石を取るのでは労力が違います。
しかし、日本の保険点数は決まっているので、「歯石多めで苦労加算」とかありません。
いくら頑張っても同じだけど、患者さんのために必死にやります。
院長の入れ歯の調整に1時間近くかかって、数十円のときは涙が出そうになります。
(補足:院長が下手なのではなく、患者さんの咬合の不安定により不適になっているようです。)
勤務年数が長くなるほど、スタッフが家族のような関係になる
長く同じ医院に勤務していると、阿吽の呼吸で診療が進めていけるようになります。
何も言われなくても先が読めるようになるので、使う材料や気に入っている器具をあらかじめ準備できます。
スタッフとは休憩時間に無言の時間が長くても、全く苦にならない関係です。
特に何も言わなくても役割分担ができているので、仕事のストレスがあまりありません。
40歳超えてくると、器具や材料の名前が出てこなくなる
しょっちゅう使うものなのに、名前が出ないことが増えてきます。
こちらもボケ防止のために言わないようにしていますが、自分もだんだん出てこなくなります。
新しい歯科材料も出てきて名前も変わるのですが、覚えられません。
治療をされている最中に「あれあれ。なんて名前だっけ?」「これ???なに??」なんて会話をよく耳にするかもしれません。
まとめ
ここでは主観的見た歯科業界あるあるをまとめました。
全然違う!!と思われたり、そうそう!!と共感できるところもあるかと思いますが、
一人の歯科衛生士の記事ですので、悪しからず。